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閉会挨拶

 

上院副議長
フィリピン人口・開発立法者委員会(PLCPD)共同議長
レティシア・R・シャハニ

 

前田理事長、ハラン地域局長、そしてご参会のアジア・フォーラムの国会議員の同僚の皆様方、またほとんどの皆様が閉会式まで残っていただき大変うれしく思っております。
また、APDAの皆様、それからフィリピン議会からも多数の事務局の皆様方と一緒にこの閉会式に出席でき大変うれしく思っております。
第12回人口と開発に関するアジア国会議員代表者会議の閉会にあたり、ホスト国であるフィリピン国を代表してご挨拶申し上げ、またフィリピン人口・開発立法者委員会委員長としてお話しを申し上げることを大変うれしく思っております。
閉会挨拶の中ですでに前田理事長が今回の2つのテーマ、「女性」、そして「食料の安全保障」についてのお話をされましたのでこの問題を繰り返すことはいたしません。
私は、マニラ決議に至った今までの経緯を少し振り返ってみたいと思います。そこをきちんと理解することが大事だろうと思います。この「マニラ決議」に至る過程で私たちは大いに誇りとすべき道のりを歩んでまいりました。各国際会議、地域会議の本流を歩き、私たち達白身が発信する立場として主導権をとってきたわけです。
2年前、人口と開発について歴史的な会議がカイロで開催されました。180カ国から集まった代表が女性のエンパワーメントに同意しました。そして、教育、健康サービスがより広く利用できるようにすること、リプロダクティブ・ヘルス技術の開発、そして雇用の促進が、すべての人間の生活の質を高める上で大変重要だということに合意し、そしてそのために女性が政策決定過程に参加することを求めました。また、ここマニラでは1995年7月、アジア10カ国から国会議員が集まってAFPPD女性委員会を開き、女性共通の問題についてもっと大きく声を上げていこうと同意しました。
その後、北京で第4回女性会議が開催され、世界の指導者が集まったこの会議で、女性の経済的機会の拡大、すべての人々の教育促進、とりわけ女子の教育の充実が提唱されました。さらに女性の健康を促進し、人権を守ること、これが家族においても、社会においても、また意思決定の過程においても大事だということが確認されたわけです。このことは、特にアジアでは大事なテーマだろうと思います。北京では、人間の基本的な権利の中に女性の権利も含まれるということが改めて確認されました。昨日は、ラモス大統領閣下にご臨席いただきましたが、大統領のお話の中でも、平等

 

 

 

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